Inkscape (Win)でLaTeX数式を使えるようにする

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Inkscapeって?

InkscapeはオープンソースのDrawソフトです.ざっくりいうとIllustratorみたいなもんです.ベクターデータを扱えるのでepsやsvgでエクスポートすれば他のソフトで利用することが出来ます.Inkscapeは2013/04時点で0.48.4がWin版の最新バージョンのようです.



今回はInkscapeでLaTeX数式が扱えるエクステンションのインストールについてまとめてみました.

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このInkscapeですが,「エクステンション」メニュー→「レンダリング」の中に「Latex数式」があります.実はここでLaTeXの数式を入力することでベクター図形として利用できます.

Inkscape_tex2

このLaTeX数式はTeXとpstoeditがインストールされ,なおかつパスが通っていると出てくるようです.Inkscapeだけインストールするとこのように出てきません.

Inkscape_tex1

とはいえ,そのままでは(Windows版は)レンダリング出来ない場合があります.ということで,今回はWindowsでInkscapeのLaTeX数式を使えるようにする方法についてまとめました.

Win版InkscapeでLaTeX数式を使うために必要なもの

Windows版InkscapeでLaTeX数式を使うためには,LaTeXのインストールの他にpstoeditが必要です.LaTeXのインストールは三重大学の奥村先生が管理しているTeX Wikiをご覧ください.ここではTeXシステムがインストールされていることが前提となります.

pstoeditをインストールしたらpathを通しておきます.pathなどの環境変数は「コントロールパネル」→「システム」を選択して左に出てくる「システムの詳細設定」をクリックして表示される「システムのプロパティ」にある「環境変数」をクリックします.次に画面下のPathを選択し,「編集」をクリック.

Pathsettings2

変数名Pathの下にある「変数値」はパスの一覧が書かれていますので,最後に「;c:\Program Files\pstoedit」と書き加えてOKを押す.これでコマンドラインからpstoeditと入力すると下のような画面が表示されればOK.

Pstoedit

Inkscape (Win)で変更すべきもの

TeX wiki:EqTeXSvg (Latex 数式) にはInkscapeでLaTeX数式エクステンションを扱うための方法が書いてありました.

2013/04時点ではInkscapeのバージョンは0.48.4なので上と少し異なるようです.というのも,Windows 7(64bit)ではTeX以外にpstoeditをインストールしてパスを通すだけでLaTeX数式が使えるようになりました.

一方で,Windows Vista(32bit)ではそのままインストールしただけではLaTeX数式は利用できませんでした.この場合はEqTeXSvgのサイトからWindows ZIPをダウンロードし,解凍します.

解凍したフォルダーの中に入っている2つのファイルeqtexsvg.pyとeqtexsvg.inxをc:\program files\inkscape\share\extensionsフォルダーに上書きコピーします.TeX wikiにはいろいろ書いてありましたが,現在の所,Vista(32bit)では上書きコピーするだけで利用することが出来ました.

LaTeX数式の利用方法

準備が出来たらLaTeX数式を使ってみましょう.Inkscapeの「エクステンション」→「レンダリング」→「LaTeX数式」を選択すると次のような画面になります.

Inkscape_tex3

最初に入っていた数式はこんな式でした.

\(\displaystyle\frac{\pi^2}{6}=\lim_{n \to \infty}\sum_{k=1}^n \frac{1}{k^2}\)

他には追加パッケージの指定が出来るようです.上に数式を書いたら「適用」で作成されます.しばらくして「閉じる」を押すと数式が作成されています.あとはInkscapeで編集するなりエクスポートするなりしてください.

Inkscape_tex4