NHKが以前使用していた「中国めん」(現:中華麺)はいつ使用されていたのか調べてみた

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「中華めん」と「中国めん」について

以前,NHKによる禁止用語?【2010/11/30更新:解除された模様】というエントリーでNHKが焼きそば麺のことを一時期「中国めん」と表記していた話を書きました.

http://nan-hen.com/?p=8522

今ではNHKは一般的な「中華麺」という言葉になっているのですが,今回はいつからいつまで「中国めん」という表記になったのかを調べてみました.

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Google検索

まずはやっぱりGoogle検索でしょう.Googleさんで「中華めん」と検索すると約290,000件みつかり,もしかして検索で「中華麺」とでます.

中華めん_google201409_1

で,「中華麺」で検索すると今度は約919,000件になりました.こっちのほうが一般的だとGoogleさんは教えてくれます.

中華麺_google201409_1

一方,「中国めん」で検索すると,もしかしてではなくて「中国麺」の検索結果へと飛ばされます.「中国麺」では約770,000件.元のキーワードである「中国めん」で検索すると約88,200,000件とすんごい数が.これは「中国」と「めん」とのキーワードが合わさっているかもしれないので,「”中国めん”」で再検索しました.

中国めん_google201409_1

中国めん_google201409_2

中国めん_google201409_3

すると結果は約3,410件.極端に少ない.しかも検索結果の多くはNHKとNHK用語に関するQ&Aサイトやblog.

これらから,焼きそばの麺などの名称は「中華麺」が一般的だと(googleは)考えているようです.

NHKのウェブサイト検索

これもGoogleさんに調べてもらったんですが,Google検索には「site:」というオプションがあります.例えば,「中国めん」という単語をnhk.or.jp内で検索するには,中国めん site:nhk.or.jpで検索することが出来ます.

中国めん_201409_4

これでsite:nhk.or.jpでNHKサイト内で調べてみると,中国麺は約347件,”中国麺”は約19件,中国めんは約4,680件,”中国めん”は63件になりました.

また,中華麺は約773件,”中華麺”は約851件,中華めん,”中華めん”は共に約123件でした.

ここまでをまとめると,
・中華麺……約773(851)件
・中華めん…約123件
・中国麺……約347(19)件
・中国めん…約4,680(63)件
と圧倒的に「中国めん」の表記が多く見つかりましたが,中国+めんの検索とすると実際には「中華麺」の方が多そうです.

一方,NHKの「きょうの料理」は「kyounoryouri.jp」ドメインを取得しているのでsite:kyounoryouri.jpで検索すると,
・中華麺……約9,870(2,640)件
・中華めん…約1,910(1,910)件
・中国麺……約4,290(0)件
・中国めん…約35,600(2,130)件
カッコ内は””でくくった検索結果です.

一見,「中国めん」の表記が多く見つかったように見えるのですが,””でくくったら中華麺と中国めんの数はほぼ拮抗していることがわかりました.でも,時代によって中華麺だったり中国めんだったりしているような気がするのでもっと調べてみることにしました.

図書館で「きょうの料理」のバックナンバーを調べてみた

中国めんと中華麺という2つの用語をNHKが切り替えてきていると考えたので,NHKの「きょうの料理」のバックナンバーを置いている図書館を探しだして閲覧してきました.ここからはバックナンバーの話です.

最初は「中華生めん」だった

バックナンバーを読んでいると当初は「中華生めん」という記述が見つかりました.1985年(昭和60年)の3月号までは「中華生めん」とありました.写真を撮ってきたのは1984(昭和59)年7月号「冷麺」と1985(昭和60)年3月号(アンコールなので写真以外は7月号と同じ)です.いずれも中華生めんとあります.

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その後「中国めん」登場

ところが,1985年4月~1986年3月までの年度では一度も「きょうの料理」に中華めんが登場しなかったこともあり,翌1987年(昭和62年)1月号の「チャーシュー入りいためそば」で突然「中国めん(生)」という表記が出現します.

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その後も「中国めん」という表記は継続される.しかし,1988年(昭和63年)2月号にて「蒸しそば」,1997年(平成9年)2月号に「蒸しめん」「中華めん」「焼きそば」という記述がある.特に「中華めん」という記述があったのはこれ1件のみ.それ以外はほぼすべて「中国めん」となっている.

1988(昭和63)年2月号「蒸しそば」(野菜たっぷり焼きそば)

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1988(昭和63)年8月号「中国めん(生)」(冷やし中華)

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1988(昭和63)年9月号「中国めん(生)」(ザーサイ焼きそば)

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1997(平成9)年2月号「蒸しめん」「中華めん」「焼きそば」

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「中華めん」への回帰

それ以降はほぼ「中国めん」という表記になっていたものの,」そして2010年(平成22年)7月号で久しぶりに「中華めん」となる.それ以降はほぼ「中華めん」に統一されている.前年の2010(平成22)年2月号では中国めんとあるので平成22年度から中華めんに移行したと考えられる.

2010(平成22)年7月号 「中華めん」(冷やし中華)

201007_1
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とりあえずNHK「きょうの料理」の中華めんに関する表記について調べてみましたが,中華めん→中国めん→中華めんという記述の変化は確認できました.また,特定の時期はどちらかの表記に統一されており,適当にことばを使っているのではなさそうであることも確認できました.

とはいえ,今回調べてみて感じたのは焼きそばに用いられる「中華めん」ってあまり料理番組で使われていなかったということがよくわかりました.

これ以降はNHK「きょうの料理」に関してはすべて「中華めん」という表記になっています.

NHK「きょうの料理」のサイト内検索

図書館まで行ってきたけど,「きょうの料理」のウェブサイト内検索で大体のところが検索できました.

http://www.kyounoryouri.jp/

このサイトで「中華めん」で検索すると2010/4以降のレシピが表示され,「中国めん」で検索すると2010/03までのレシピが該当します(古いデータは掲載されていないため).

しかし,2002年10月号の焼きそば特集ではいずれも「中華めん」となっていました.

http://www.kyounoryouri.jp/recipe/1201_%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E7%84%BC%E3%81%8D%E3%81%9D%E3%81%B0.html

http://www.kyounoryouri.jp/recipe/1203_%E5%92%8C%E9%A2%A8%E7%84%BC%E3%81%8D%E3%81%9D%E3%81%B0.html

http://www.kyounoryouri.jp/recipe/1202_%E3%83%94%E3%83%AA%E8%BE%9B%E7%84%BC%E3%81%8D%E3%81%9D%E3%81%B0.html

http://www.kyounoryouri.jp/recipe/1204_%E3%81%9D%E3%81%B0%E3%82%81%E3%81%97.html

http://www.kyounoryouri.jp/recipe/4252_%E3%82%B1%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%97%E7%84%BC%E3%81%8D%E3%81%9D%E3%81%B0.html

また,2008年の10月号では「蒸しめん」という表記が.

http://www.kyounoryouri.jp/recipe/7620_%E3%82%81%E3%82%93%E3%81%A7%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%8F%E3%83%B3.html

以上,まとめてみましたが時代によって中華麺の表記が一部例外を除き変遷していることはわかりましたが,この原因はつかめないままです.中国からの要請なのか,日本のNHKの自主規制なのか,それとも単に用語が変わっただけなのか…
詳細をご存知の関係者及び関係者の回りにいた方がいらっしゃいましたらぜひとも教えて下さい.

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